「九条の大罪」実写化決定。柳楽優弥×松村北斗の配役に揺れるファンの本音と期待

ついに来た「九条の大罪」実写化。この配役、あなたはどう感じた?

「え、本当にやるの?」というのが、ニュースを見たわたしの最初の感想でした。真鍋昌平先生の作品といえば、あの『闇金ウシジマくん』を生み出した、現代社会の闇をえぐり出すような鋭い筆致が特徴ですよね。そんな『九条の大罪』が実写映画化される、しかも主演が柳楽優弥さん、共演に松村北斗さん。このニュースを聞いて、心臓がバクバクした人はわたしだけではないはずです。

ネットの反応を見ていても、驚きと興奮、そしてほんの少しの「不安」が入り混じった、なんとも言えない熱気を感じます。今日は、このビッグニュースをどう受け止めるべきか、みんなが何に期待して、どこを心配しているのか、友達に話すような感覚で紐解いていきたいと思います。少し重たいテーマの作品ですが、最後まで付き合ってもらえると嬉しいです。

そもそも『九条の大罪』がなぜ、ここまでファンの心をざわつかせるのか

真鍋昌平作品が描く「救いようのないリアル」

まず、この原作の凄まじさについておさらいしましょう。主人公の九条間人は、鼻からうどんを食べるような変わり者でありながら、ヤクザや半グレ、そして社会の底辺で喘ぐ人々を顧客にする弁護士です。「道徳は娯楽だ」と言い切り、どんなに胸糞の悪い相手であっても、法律を駆使して権利を守り抜く。その姿は、いわゆる「正義のヒーロー」とは程遠いところにあります。

読者は物語を通じて、自分が信じていた「正義」や「倫理」が、いかに脆いものかを突きつけられます。この「安易な救いを用意しない姿勢」こそが、真鍋作品の真骨頂であり、実写化において最もハードルが高い部分だと言われています。テレビドラマのような予定調和が許されない世界観、それが『九条の大罪』なんです。

弁護士・九条間人と烏丸真一という、対極の二人

この物語の軸になるのは、九条と、そのバディとなる若手弁護士・烏丸真一の対比です。世の中の不条理を全て飲み込んだような九条と、まだどこかに理想や正義感を残している烏丸。この二人の視点が交差することで、読者は「自分ならどうするか?」という究極の問いを突きつけられることになります。今回の実写化で、この「温度差」がどう表現されるのかが、最大の注目ポイントと言えるでしょう。

「柳楽優弥×松村北斗」というキャスティングに透ける、制作陣の“本気”

柳楽優弥という、圧倒的な「静かなる狂気」への安心感

九条間人役に柳楽優弥さんと聞いて、思わず「勝った」と思った人も多いのではないでしょうか(笑)。柳楽さんといえば、カンヌ国際映画祭での鮮烈なデビュー以来、常に「目」で語る俳優として異彩を放ってきました。九条というキャラクターは、あまり感情を表に出しません。だからこそ、その奥に潜む底知れない思考や、他者を寄せ付けない孤独感を表現できるのは、柳楽さんをおいて他にいない気がするんです。

SNSでも「柳楽優弥なら、あの鼻うどんのシーンすら芸術に変えてくれそう」なんて声が上がっていました。彼なら、単なる「悪い弁護士」ではなく、法と倫理の狭間で生きる九条の人間臭さを、泥臭く演じきってくれるはず。このキャスティングには、原作ファンからも全幅の信頼が寄せられていますね。

松村北斗が背負う「キラキラ」と「泥」のギャップ。期待される「脱・アイドル」の瞬間

そして、もう一人の主役とも言える烏丸真一役を演じるのが、松村北斗さん。ここで意見が分かれているのも事実です。「トップアイドルが、あのドロドロした世界に入って大丈夫?」という心配の声ですね。でも、わたしはむしろ、このキャスティングこそがこの映画の「劇薬」になると思っています。

松村さんは近年、『夜明けのすべて』などの作品で、非常に繊細で内省的な演技を見せてきました。彼の持つ、どこか儚くて清潔なイメージが、九条の汚濁に満ちた世界に放り込まれた時、どんな化学反応が起きるのか。烏丸が、現実の非情さに打ちのめされ、徐々に「九条化」していくのか、それとも踏みとどまるのか。松村さんの「苦悩する表情」こそが、観客の視線に最も近くなるはずです。アイドルの皮を脱ぎ捨てて、泥にまみれる松村北斗を見たい。そう願っているファンは、実は原作ファンの方に多いのかもしれません。

ネットで囁かれる「不安」の正体。実写化の壁はどこにある?

「アイドル映画」になってしまわないかという、原作ファンの懸念

厳しい意見として、「人気アイドルを出すことで、内容がソフトになってしまうのではないか」という危惧があります。原作は、目を背けたくなるような性暴力や暴力、理不尽な搾取が描かれます。それを「アイドルが出るから」という理由で、万人受けするような薄味の感動ストーリーに改変されたら……。それはもう『九条の大罪』ではありません。ファンが恐れているのは、そこなんです。

映像化の限界。あのエグみをどこまで描写できるのか

また、今の時代のコンプライアンス的に、原作のあの描写がどこまで許容されるのかという問題もあります。しかし、そこは『闇金ウシジマくん』を成功させたチームが関わっているという情報もあり、期待値は高いです。「やるなら徹底的にやってほしい」「中途半端にオシャレな映画にしないでほしい」。そんな、ファンからの切実な「叱咤激励」が飛び交っているのが現状です。

わたしが思う、今回の実写化が「大化け」する可能性

わたしは、今回の実写化は「大化け」する可能性が非常に高いと思っています。理由は単純で、今の日本映画界で最も「芝居に妥協しない」柳楽さんと、今まさに「俳優としての覚醒」の時期にある松村さんが組むからです。これは、単なる人気取りのキャスティングではありません。全く質の異なる二人の才能が、真鍋昌平という猛毒を含んだ脚本の上でぶつかり合う。

烏丸が九条に抱く、反発と憧れ。九条が烏丸に向ける、冷徹でいてどこか教育的な眼差し。この二人の関係性が、スクリーンのこちら側にいる私たちに「あなたなら、どう生きる?」と問いかけてくるはずです。綺麗なものだけを見ていたい現代において、あえて汚いものを見つめることでしか得られない「救い」がある。この映画は、それを証明してくれる気がしてなりません。

まとめ:映画公開までに、私たちが覚悟しておくべきこと

いかがでしたか?『九条の大罪』の実写化。それは、私たち観客にとっても一つの挑戦かもしれません。映画館を出た後、きっと爽快感なんてないでしょう。むしろ、重たい鉛を飲まされたような、苦い気分になるかもしれません。でも、それこそが真鍋作品の正しい楽しみ方なんです。

柳楽優弥という「動かぬ壁」と、松村北斗という「揺れる心」。この二人が、私たちをどんな地獄へ連れて行ってくれるのか。そしてその地獄の果てに、何を見せてくれるのか。今はただ、その「覚悟」を決めて公開を待ちたいと思います。皆さんも、原作を読み返しながら、彼らがどう演じるかを想像してみてください。きっと、今から眠れない日々が始まりますよ。

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