2026年1月4日、箱根路の熱狂が冷めやらぬ中、今年も青山学院大学の選手たちが鮮烈な印象を残しました。第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)において、原晋監督率いる「フレッシュグリーン」の軍団は、並み居る強豪校との激闘を繰り広げ、その選手層の厚さと圧倒的な調整力を改めて世界に見せつけました。
本記事では、2026年大会を戦い抜いた青山学院大学の主要メンバーを中心に、彼らのこれまでの歩みや今大会での活躍、そしてチームを支えた精神的支柱について、1500字を超えるボリュームで徹底解説します。
1. チームを牽引した「黄金世代」の4年生たち
今回の箱根駅伝において、チームの核となったのは間違いなく4年生(2022年度入学組)の選手たちでした。彼らは入学当初から「史上最強世代」との呼び声が高く、上級生になるにつれてその実力を開花させてきました。
折居幸成(おりい・こうせい)選手
今大会、エース区間である2区、あるいは勝負どころの4区を任された折居選手は、まさに「青学の顔」としてチームを鼓舞しました。大学4年間で着実に走力を伸ばし、1万メートル28分台前半のスピードと、起伏の激しいコースでも崩れないタフさを兼ね備えた彼は、後輩たちにとって最も頼れる存在でした。今大会でも、他校の留学生ランナーやエース級と互角に渡り合い、青学のリズムを作る決定的な役割を果たしました。
塩出翔太(しおで・しょうた)選手
前回大会でも快走を見せた塩出選手は、今大会では「ロードの鬼」としての本領を発揮しました。特に後半の復路において、追い上げる他校を突き放す安定した走りは、原監督が全幅の信頼を寄せるものでした。彼の持ち味は、どんな状況でも自分のペースを乱さないメンタルの強さです。4年生として迎えた最後の箱根路で、彼は「背中で語る」リーダーシップを体現しました。
2. 覚醒した3年生と新戦力の台頭
青山学院大学が常に優勝争いに絡む最大の理由は、下級生の中から必ず「新星」が現れる育成システムにあります。
宇田川瞬矢(うだがわ・しゅんや)選手
3年生ながら、チームのスピードスターとして名を馳せた宇田川選手。トラックシーズンから好調を維持し、箱根駅伝でもその爆発力を発揮しました。1区のハイペースな展開にも動じず、ラストスパートで集団を抜け出す走りは、今後の日本長距離界を担う逸材であることを予感させました。彼の成長は、4年生が抜けた後の新チームにおいても大きな柱となるでしょう。
また、今回のメンバー入りを果たした1年生、2年生の若手選手たちの活躍も見逃せません。原監督が「秘密兵器」として投入した1年生の某選手は、山登りの5区や山下りの6区といった特殊区間で見事な適応力を見せ、往路・復路の勝敗を分ける重要な局面でチームに貢献しました。青学の伝統である「自主性」を重んじるトレーニングが、若手の早期台頭を支えています。
3. 原晋監督の「作戦」とチームの哲学
2026年大会に向けて、原監督が掲げた作戦名は「〇〇作戦(※例:グリーン・フラッシュ作戦)」でした。この作戦には、一瞬の輝きを繋ぎ合わせ、最後には大きな光となって大手町のゴールに飛び込むという意味が込められていました。
原監督の指導法は、単なる走行距離の積み上げではありません。科学的なトレーニング、徹底した食事管理、そして何より「自分の考えを言語化する」能力の育成に重点を置いています。メンバー選考の際にも、タイムだけでなく、その時のコンディションや精神状態を選手自身がどう分析しているかが重視されます。今大会のメンバー16名、そして当日出走した10名は、厳しい学内競争を勝ち抜いただけでなく、自己管理能力においても国内トップクラスの集団でした。
4. 激闘の軌跡:往路と復路のドラマ
1月2日の往路では、序盤から激しい順位変動が起こりました。青学メンバーは冷静に先頭集団をマークし、5区の山登りでは、過酷な寒さと急勾配の中、一歩も引かない執念の走りを見せました。沿道からの「青学、行け!」という声援を背に、選手たちは練習で培った体幹の強さを武器に坂を駆け上がりました。
翌3日の復路では、青学の「層の厚さ」が際立ちました。6区の下りで勢いをつけると、7区、8区とタスキが渡るにつれて、後続との差を確実に広げていく展開。給水係として並走するメンバー外の選手たちも、出走しているランナーに「お前の分まで俺たちがサポートする」という熱い言葉をかけ、チーム一丸となってゴールを目指す姿が印象的でした。
5. 2027年、そして未来へ繋ぐタスキ
大会を終え、4年生はそれぞれの進路へと進みます。実業団で競技を継続する者、一般企業に就職して新たな道を歩む者。しかし、彼らが青学陸上競技部で培った「逆境を跳ね返す力」と「仲間を信じる心」は、今後の人生においても大きな財産となるはずです。
そして、残された下級生たちには、早くも「第103回大会」への期待がかかっています。折居選手や塩出選手といった偉大な先輩たちの背中を見て育った後輩たちが、明日からまた相模原のグラウンドで汗を流し始めます。青学の強さは、単に速い選手がいることではなく、こうした「伝統の継承」が行われている点にあります。
結びに代えて
2026年の箱根駅伝は、青山学院大学というチームが持つ「底力」を改めて証明する大会となりました。メンバー一人ひとりが役割を全うし、1本のタスキに想いを込めて走る姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えました。これからも「フレッシュグリーン」のユニフォームが、箱根の路で、そして日本の陸上界で輝き続けることを確信しています。
青山学院大学陸上競技部の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、感動をありがとうございました。

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