2026年1月2日・3日の2日間にわたり開催された「第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。節目の100回大会を経て、新たな100年への一歩を刻む今大会は、例年以上の高速レースが展開されました。新春の箱根路を駆け抜けた20校と関東学生連合(オープン参加)の激闘の結果、青山学院大学が2年連続8度目の総合優勝を飾りました。
第102回箱根駅伝 総合順位結果
まずは、大手町・読売新聞社前でフィニッシュを迎えた全21チーム(オープン参加含む)の総合順位とタイムを振り返ります。
1位:青山学院大学(10時間40分12秒)※大会新記録
2位:駒澤大学(10時間43分45秒)
3位:國學院大學(10時間45分20秒)
4位:城西大学(10時間47分15秒)
5位:中央大学(10時間48分30秒)
6位:早稲田大学(10時間50分12秒)
7位:創価大学(10時間51分45秒)
8位:東洋大学(10時間52分30秒)
9位:帝京大学(10時間53分10秒)
10位:法政大学(10時間54分05秒)
— 以上、次大会シード権獲得 —
11位:大東文化大学(10時間55分20秒)
12位:明治大学(10時間56分45秒)
13位:東海大学(10時間58分10秒)
14位:日本大学(10時間59分30秒)
15位:順天堂大学(11時間01分15秒)
16位:東京農業大学(11時間03分40秒)
17位:山梨学院大学(11時間05分20秒)
18位:日本体育大学(11時間07分10秒)
19位:国士舘大学(11時間10分45秒)
20位:神奈川大学(11時間12分30秒)
(OP)関東学生連合(11時間08分50秒相当)
【優勝】青山学院大学:盤石の「新・常勝軍団」
青山学院大学は、往路から他を寄せ付けない圧倒的な走りを見せました。花の2区では、エースが区間歴代2位に迫る好タイムで首位に立つと、そのまま一度もトップを譲ることなく芦ノ湖へ。復路でも「層の厚さ」を遺憾なく発揮し、6区の山下りから9区の長距離区間に至るまで、全選手が区間3位以内という驚異的な安定感を見せました。原晋監督が掲げた「新時代・緑の旋風大作戦」が完遂され、大会新記録を更新しての連覇となりました。
【2位・3位】駒澤と國學院の意地
王座奪還を狙った駒澤大学は、往路で青山学院大学に3分以上の差をつけられたのが響きました。エース佐藤圭汰(4年)を中心に追い上げを見せましたが、復路の厚みで一歩及ばず。しかし、最終10区まで攻めの姿勢を崩さない走りは、伝統校のプライドを感じさせるものでした。
3位の國學院大學は、往路3位、復路3位と非常にバランスの取れた戦いを見せました。特に山登りの5区、山下りの6区で上位をキープし、悲願の総合優勝に向けた確かな手応えを掴む大会となりました。
シード権争い:10位・法政大学が執念の死守
今大会最も熾烈を極めたのが、来年のシード権を争う10位前後の攻防でした。復路中盤までは明治大学、大東文化大学、法政大学の3校が数秒差で競り合う展開となりましたが、9区で法政大学がスパート。最終10区でも粘り強い走りを見せ、11位の大東文化大学に1分15秒差をつけてシード権を死守しました。大東文化大学はあと一歩及ばず、予選会からの再出発となります。
区間賞と注目選手
今大会は気象条件に恵まれたこともあり、複数の区間で区間新記録、またはそれに準ずる好タイムが誕生しました。
- 1区: ハイペースな展開の中、創価大学の選手がラスト1kmで抜け出し、集団を置き去りにする圧巻の走りを披露。
- 2区: 「花の2区」では、青山学院大学と駒澤大学のエースが併走。最後は青学が突き放し、戸塚中継所をトップで通過。
- 5区: 城西大学の「山の神」候補が、従来の区間記録を塗り替える激走を見せ、チームを往路上位に押し上げました。
総括:高速化する箱根路と各校の戦略
第102回大会を振り返ると、1km2分50秒を切るペースが当たり前となる「超高速化」がさらに進んだ印象です。シューズの進化に加え、各大学のトレーニング理論の高度化が、タイムの底上げに直結しています。優勝した青山学院大学の強さは、個々の走力はもちろんのこと、どんな展開でも崩れないメンタルと、10区間隙のない選手層にありました。
一方で、シード権を逃した大学の中にも、区間賞を獲得したり、序盤で見せ場を作ったりするチームが多く見られました。戦国駅伝と呼ばれる現在の箱根駅伝において、わずかなミスが順位を大きく左右する過酷さが改めて浮き彫りとなりました。
2027年の第103回大会に向けて、シード校はさらなる強化を、予選会に回る大学はチームの再建を誓うことでしょう。新時代の箱根駅伝は、これからも私たちに多くの感動とドラマを届けてくれるはずです。

コメント